注文住宅の魅力のひとつが、さまざまな工夫を凝らしやすい点です。どのような設備があると便利なのか、検討することができます。工務店によってはメーカーと連携しており、割引価格で施工してもらうことも可能です。概して注文住宅は価格帯が高くなりがちですが、言い換えれば施主の希望や工務店の知恵を活かしやすいことになり、一般的な仕様と異なる住まいを設計できます。
忘れずに検討して欲しいのが雨樋です。屋根に施工されている雨樋は、それほど興味がない人にとっては、一般的なタイプで良いと判断してしまうかもしれません。一戸建てが建築される環境によって、雨樋にも工夫をしたほうが良いので覚えておきましょう。雨樋に枯葉が詰まってしまうと、雨水をスムーズに排水できなくなります。
完全に詰まってしまうと雨樋から溢れた水が水滴となって落下します。雨樋から水滴が落下したからといって、神経質になる必要がないと感じるかもしれませんが、雨樋からの水滴の落下はない方が良いです。水滴の落下がないように雨樋が設計されて施工されていると言っても良いでしょう。雨樋からの水滴の落下がなければ、外壁塗装の塗膜の劣化を抑えられますし、雨漏り防止にも効果的です。
庭だけでなく近所に落葉樹が植えてある環境ならば、枯葉が雨樋に積もりにくい設計にしてもらうことが注文住宅では可能です。雨樋に積もった枯葉は、やがて腐葉土になり、苔や雑草が繁殖する環境になることもあります。雨樋を詰まらないように、形状や材質を選ぶことも大切です。注文住宅は雨樋の選択肢も豊富なので、敷地の環境に適したタイプを選びましょう。