マイホームを手に入れ要とする場合、概ね3つのパターンが考えられます。一つは中古住宅を手に入れること。これは格安で家を手に入れることができるというメリットのある反面、大掛かりなリフォームが必要であったり、古い建物に耐震、防災対策を施したりするために、想定外の出費がかさんでしまう可能性もあります。新築で住宅を手に入れるためには、注文住宅と建売分譲住宅という二つの方法があります。

建売分譲住宅は現地で実際に現物を見たうえで購入できるという安心感と、契約してすぐに住めるという便利さがありますが、間取りや細かい造作に関しては自分の理想をある程度妥協しなければなりません。これに対して注文住宅は、ハウスメーカーなどの担当者と徹底的にプランを詰めて、限りなく施主の理想の家を追及することができる手段です。しかしもちろん、建てるためには土地の用意もしなければなりません。そして依頼をしてから完成までには多くの時間が必要なうえ、その間には二重の居住費がかかっていると考えることもできるため、経済的にも不利な点があります。

それぞれに一長一短のある手段ですので、どちらが良いとは一概には言えません。その人の目的や現状に合わせて選ぶことが必要になってきます。例えば転勤などで一時的に住む場合であれば、一から建てる注文住宅よりも建売住宅の方が向いています。赴任先で一旦アパートやマンションなどに入居してから、住宅の完成を待って引っ越すという手間も省けます。

しかしやはり最終的には、自分や家族の夢を真っ白なカンバスに描くのにも似た注文住宅は、マイホームを得るための理想的な手段と言えるのではないでしょうか。